2021年08月
予選、甲子園での本戦とコロナを理由に辞退する学校も多く、更に連日の大雨による順延など厳しい環境の中、2年ぶりの開催となった全国高校野球選手権大会が何とか最終日を迎えられました。
今大会は例年以上に接戦が多かったように思います。
サヨナラゲームもたくさんあり、「野球はツーアウトから」「4・5点差は安全圏ではない」と何度も思わされる熱戦を見ることができました。
高校野球は点差がついても、それまでの、その時のドラマがあり、最後まで楽しませてくれます。
オリンピック・パラリンピックでもそうですが、勝っても負けても「感謝」の言葉を伝えるインタビューが特に多かったように思います。
喜びや悔しさよりも「感謝」です。
智弁和歌山の優勝が決まった時に歓喜の輪はなくすぐに整列するという普段見られない光景がありました。
智弁和歌山の宮坂厚希主将が「礼に始まり礼に終わる」というようなことを言っていたのが印象的でした。
全国高校女子硬式野球選手権の決勝(神戸弘陵VS高知中央)が8月23日に初めて阪神甲子園球場で開催されたというニュースを見ました。
以前はオリンピック競技にもあるように、女子で野球をしたい人はソフトボールだと思っていましたが、学童野球に女子がたくさんいることを知り、またプレー自体も男子に負けていないなと驚くことが何度もあったので、当然の流れなのかなと思いました。
今年は阪神が女子プロ野球チーム(阪神タイガース Women)を作ったニュースがありました。
また、2013年に第1回大会が開催された女子学童の全国大会「第9回全日本女子学童軟式野球大会」もありました。
富山県からは「アルペンガールズ富山」が出場し、全国大会でベスト8入りしました。
個人的に女子野球の熱さをたくさん知った年でした。
さて、女子野球初の甲子園が開催されるには2人のキーマンがいたそうです。
「島野愛友利さん(神戸弘陵)」と「竹中雅彦さん(日本高校野球連盟)」です。
中学硬式野球で優勝投手となった島野さんの「甲子園で野球がしたい」という訴えを竹中さんが受け止めた結果でした。
想いを言葉や文字にして表現した島野さん、その実現を後押しした竹中さん。
世の中が変わる時というのは必ずそのような関係性が発生するのだと思います。
現場の意見とそれを汲み取るリーダーを思わずにはいられませんでした。
決勝戦ではその島野さんが優勝投手としてマウンドに立っていたことも運命的だなと思いました。
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